109ゴキブリ戦争。
109は研究室の部屋の名前。
深夜になるとGがでます。
ここで勘違いしてほしくないのは,いっくらきれいにしてたって東京だとGでますからね。
地方から東京出てきた浪人生が,「おらんづはえんれ〜きれーだがらGなんがでね。」って言っててもそれは最初の1週間ですから。夢物語ですから。
初めてGに遭遇したときの脅威はもう言葉で説明できたもんじゃないです。一発でロックンロールですよ。
もう浪人生勉強どころじゃないです。
おっとさんとおっかさんに,「東京さ行ったら,死ぬほど勉強さするで!おねげーだす!!この通りだす!!」って土下座までして東京出てきても,待っているのはゴキブリです。
思っているよりもずっと世知辛いんです。
それでも覚悟がある君にはぜひ東京に来てほしい。
そしてドラムでも始めて,軽快なスティック捌きを身に着けて,是非109に来てほしい。
ここで,君が持つのはスティックではなく,丸めた新聞紙です。
そして,Gが出たら瞬時に退治してほしい。
もう僕ら気づかないうちに,Gの死骸の山みたいな。
出来れば死骸も見たくないけど。
いや,給料は出ないですよ。
無償で人のために何かするってのがいいと思うわけです。
それに,俊敏に走り回るやつらを瞬時に叩くことで,ドラムの腕めっちゃ上がるんじゃないかな。
そうして身に着けた技術が一生君に自信をくれるんじゃないかな。
それが本当のロックンロールなんじゃないかな。